2024年07月22日
社会保険適用の拡大について
こんにちは、名古屋市で税理士事務所を開業している税理士の鈴木宗矩と申します。
2022年10月より、従業員数100名超の企業を対象に開始された「社会保険の適用拡大」は、2024年10月以降、さらにその範囲を広げます。
従業員数51~100名の企業も新たに対象となるため、大企業だけでなく、中小企業のパートやアルバイトでも社会保険の加入対象となるケースが増加する見込みです。
<社会保険適用拡大の概要>
- 2022年10月開始: 従業員数100名超の企業が対象。
- 2024年10月以降: 従業員数51~100名の企業も新たに対象に追加。
<影響を受ける企業と従業員>
対象となる企業は、フルタイム従業員数と、週の労働時間がフルタイムの3/4以上の従業員数を合算した人数が51~100名の企業です。
この改正により、特に中小企業のパートやアルバイト従業員が新たに社会保険の加入対象となることが予想されます。
<新たな加入対象者の要件>
次の全ての条件を満たすパートやアルバイトが社会保険の加入対象となります。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
- 2ヵ月を超える雇用の見込みがある
- 学生でない
※注意点
- 週の所定労働時間は契約上の労働時間を指し、残業などの臨時的な労働時間は含みません。
- 月額賃金には、残業代や休日・深夜手当、賞与などは含まれません。
<準備と対応>
加入対象者に該当する場合は、本人に周知したうえで加入手続きを行う必要があります。
この改正により、より多くの労働者が社会保険の恩恵を受けることができるようになります。
中小企業の経営者はこの変化に対応するための準備を早めに行い、従業員に対しても適切な情報提供を行うことが求められます。
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