2024年10月16日
マイナ保険証により2024年12月以降の健康保険証はどうなるの?
こんにちは、名古屋市で税理士事務所を開業している税理士の鈴木宗矩と申します。
本日は、2024年12月以降の健康保険証の取り扱いについてです。
<健康保険証の新規発行終了と今後の対応について>
2024年12月2日から、健康保険証の新規発行が終了することが予定されています。これに伴い、マイナンバーカードと健康保険証の紐づけを進めている方が増えている一方、マイナンバーカードの保有率は9月末時点で75.2%にとどまっており、約4分の1の国民がマイナンバーカードを取得していない現状もあります。
以下で、12月以降の保険証に関して状況別に確認していきましょう。
①マイナンバーカードやマイナ保険証を持っていない場合
従来の健康保険証をまだ利用している場合、その保険証は記載された有効期限内であれば、最長で2025年12月1日まで使用可能です。さらに、その後も自治体や健康保険組合から発行される「資格確認書」により、最長5年間は保険証の代わりとして使用できます。
「資格確認書」は、当面の間は申請手続きを行わなくても発行される予定ですので、マイナンバーカードやマイナ保険証をまだ取得していない方も、急いで手続きを行う必要はありません。
②マイナ保険証を持っている場合
すでにマイナ保険証を持っている場合、2025年12月1日までは従来の保険証も併用できますが、それ以降はマイナ保険証に一本化されます。
医療機関や薬局にカードリーダーがない場合や、停電などでマイナ保険証が使用できないときに備え、保険証の発行元から「資格情報のお知らせ」が送付されています。
この「資格情報のお知らせ」は、何らかの理由でマイナ保険証が使えない場合に代用できる重要な書類ですので、必ず保管しておきましょう。
<医療機関で使用できるカード類>
以下のカードが医療機関で使用可能です。
- 健康保険証
2024年12月2日以降、新規発行は停止されますが、発行済みの保険証は最長で1年間利用できます。 - マイナ保険証
マイナンバーカードに健康保険証の機能を搭載したもので、利用登録を行うことで使用できます。 - 資格確認書
マイナ保険証を持っていない方に、12月以降順次送付されます。有効期限は最長で5年間で、保険証代わりに利用できます。
<まとめ>
2024年12月2日から健康保険証の新規発行が停止されることにより、今後は「マイナ保険証」の利用が主流になると考えられます。
しかし、従来の保険証も最長で1年間使用可能ですし、最長5年間利用できる「資格確認書」が発行されます。ご自身の状況に応じて、適切な対応方法を選択し、必要な準備を進めましょう。
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