2025年09月17日
ふるさと納税「ポイント還元」9月末で終了!駆け込み寄付の落とし穴に注意
こんにちは、名古屋市で税理士事務所を開業している税理士の鈴木宗矩と申します。
今回は、ふるさと納税を利用している方にとって影響のある変更をご紹介します。
ポイント還元制度が終了へ
これまでふるさと納税のポータルサイトでは、寄付額に応じて「ポイント還元」が受けられるキャンペーンが数多く行われてきました。
しかし、この制度は2025年9月末で終了します。
背景には、サイト間の競争が過熱し、本来の「自治体応援」という趣旨から逸脱してしまったことがあります。さらに、ポイント原資に寄付金が使われることで自治体の収入が減る実態も問題視されていました。
駆け込み寄付の注意点
「ポイントがもらえるうちに!」と9月中に駆け込み寄付を考える方も多いと思いますが、焦りは禁物です。
特に気を付けたいのは次の点です。
- 限度額を超える寄付
収入を多く見積もりすぎると、自己負担額が2,000円を超えてしまい、結果的に損をすることもあります。必ずシミュレーションを行いましょう。 - 控除額の変化
扶養家族の増減、医療費控除、iDeCoやNISAの掛金変更、住宅ローン控除の開始など、控除額の変化があると限度額に影響します。今年の状況をなるべく正確に反映させるようにしましょう。
廃止の対象とならないポイント
今回の禁止対象は、あくまで仲介サイト独自のポイントです。
一方で以下は対象外となります。
- クレジットカード会社のポイントやマイル
- 自治体が発行する「ポイント制ふるさと納税」(自治体内で返礼品と交換できる仕組み)
まとめ
ふるさと納税の魅力だった「ポイント還元」はまもなく終了します。
駆け込み寄付を検討する際は、限度額の確認と控除の見直しを忘れずに、賢く活用していきましょう。
ティーエス会計事務所 HP:https://tskaikei.com/